「どうすればこの問題を解決できるのか?」——これは、管理職を目指すビジネスパーソンなら必ず直面する課題ですよね。問題の根本原因を特定するロジックツリーに続いて、今回は対応策を考えるためのロジックツリーについて解説します!
ロジックツリーを活用することで、場当たり的な対応ではなく、論理的で実効性のある解決策を導き出せるようになりますよ。では、具体的なポイントを見ていきましょう!
対応策立案のロジックツリーとは?
問題の根本原因を究明する「原因分析のロジックツリー」では、「なぜ?」「どこに?」と問いかけながら、原因を掘り下げましたよね。
一方、対応策立案のロジックツリーでは、「どうすればこの問題を解決できるのか?」と前向きに考えることがポイントです!
① 望ましい状態と現状のギャップを埋めるための思考法!
まず、現在の状態と目指すべき状態のギャップ(=問題)を明確にします。そして、そのギャップを埋めるために、「それでどうするの?」と問いかけながら、具体的な対応策を展開していきます。
例えば、工場のエネルギーコスト削減を考える場合、次のようなロジックツリーが考えられます。
工場のエネルギーコストを削減する
├─ 消費エネルギー量を削減する
│ ├─ 機械の使用時間を減らす
│ ├─ 既存機械のエネルギー消費量を減らす
│ ├─ エネルギー消費の少ない機械を導入する
│
├─ エネルギー単位あたりのコストを削減する
│ ├─ エネルギーの購入先を変更する
│ ├─ 使用するエネルギーの種類を変更する
│
└─ 社員の訓練を強化する
├─ プロセス変更
├─ 使用方法の最適化
このように、考えられる施策を網羅的に洗い出し、その中から実現可能なものを選択していくのが、対応策ロジックツリーの役割です!
②対応策ロジックツリーを作るポイント!
対応策のロジックツリーを作る際に、特に意識してほしいポイントを2つ紹介します!
1. 複数の切り口を持つ!
対応策を考えるときは、できるだけ多角的な視点を持つことが大切です。
例えば、「顧客へのプレゼント企画」を考える場合、以下のような切り口が考えられます。
• 追加費用がかかるか / かからないか
• 形に残るものか / 残らないものか
• 衣・食・住・その他、どの分野か?
• 個別対応か?一律対応か?
• 抽選か?全員対象か?
これらの切り口を掛け算すると、2×2×2×2×2=32通りものアイデアが生まれます!
「一律で配る無料ドリンククーポン」「抽選で当たる高級ギフト」など、異なる施策が考えられるわけですね。
2. 「他のやり方はないか?」としつこく考える!
ロジックツリーを作るとき、最も危険なのが「思考停止」です!
「この方法しかない」と決めつけず、必ず他の選択肢がないかをしつこく考えることが重要です。
例えば、「業務のスピードを上げる」という課題がある場合、以下のような視点が考えられます。
• 業務プロセスの見直し(不要な手順を省く)
• ツールの導入(自動化ツールの活用)
• 業務の外注化(社内リソースを最適化)
• 従業員教育(スキルアップで作業効率を向上)
このように、「本当にこれで最善か?」と自問し続けることが、より良い対応策を導き出すカギになります!
対応策の優先順位をつける!
ここで、もう一つ重要なポイントがあります。
すべての対応策を実行するわけではない!ということです。
企業には限られたリソース(お金・人材・時間)しかありません。したがって、どの対応策を優先するかを見極める必要があります。
評価の基準は?
対応策を実行する前に、以下のような基準で評価してみましょう。
1. 効果の大きさ → どれだけの問題を解決できるか?
2. コストとリソース → 実施にどれくらいのコストがかかるか?
3. 実現可能性 → 本当に実行できるのか?
例えば、エネルギーコスト削減の施策を考える場合、
「エネルギー消費量の少ない機械を導入する」施策は効果が大きいですが、初期投資がかかります。
一方、「社員のエネルギー使用意識を高める研修を行う」施策は、費用が少なく、すぐに実行できます。
このように、費用対効果を考えながら、最適な施策を選ぶことが大切です!
おすすめのアイテムグッズ
1. マインドマップツール(デジタル&アナログ)
ロジックツリーを作るには、思考を整理しやすいツールが必須です!
デジタルツール
• XMind(直感的に使えるマインドマップツール)
• Miro(チームでのブレインストーミングに最適)
• MindMeister(オンラインで共同編集可能)
アナログツール
• ホワイトボード & マーカー(リアルタイムでアイデアを可視化)
• 付箋 & 大型ノート(アイデアを整理しやすい)
2. アイデア発想を助ける本
ロジックツリーの思考法を深めるには、良質なインプットが欠かせません!
• 『イシューからはじめよ』(安宅和人) → 問題解決の本質を学べる
• 『考える技術・書く技術』(バーバラ・ミント) → ロジカルシンキングの基本を習得
• 『トヨタの思考法』(OJTソリューションズ) → 具体的な思考整理法を学べる
3. クリエイティブ思考を刺激するアイテム
発想力を高めるために、環境を整えることも大事!
• 知育パズル & LEGO → 論理的思考を鍛えながら発想力も強化!
• 集中力を高めるアロマ(ローズマリー、ペパーミント)
• ノイズキャンセリングイヤホン(Bose / Sony) → 集中力を高める必須アイテム
4. タスク管理ツール
対応策の優先順位をつけ、実行に移すにはタスク管理が重要です!
• Notion(タスク&ドキュメント管理が一元化できる)
• Trello(カード形式でプロジェクト管理が可能)
• Todoist(シンプルで使いやすいタスク管理アプリ)
ロジックツリーを使って課題解決をする際、これらのアイテムを活用すれば、よりスムーズに対応策を考え、実行できるはずです!
気になるアイテムがあれば、ぜひ試してみてください!
まとめ:対応策のロジックツリーを活用して、スマートに問題解決しよう!
対応策を考える際には、場当たり的な方法ではなく、論理的な思考が求められます。
対応策ロジックツリーを作る際のポイント!
複数の切り口を持ち、多様なアイデアを出す!
「他のやり方はないか?」としつこく考える!
優先順位をつけて、リソースを効率的に活用する!
ロジックツリーを活用すれば、対応策を網羅的に考え、より効果的な解決策を導き出せるようになります。
あなたの職場でも、ぜひ試してみてください!きっと、よりスマートな問題解決ができるはずですよ!


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