管理職になってから、
仕事のしんどさが「別の種類」に変わったと感じていませんか。
現場の仕事は分かる。
部下の状況も見えている。
それなりに成果も出しているつもりだ。
それなのに――
- 評価面談のたびに、なぜか納得できない
- 上司との会話が、常に噛み合っていない気がする
- 頑張っているのに、評価が伸びない
- 期待されているのか、されていないのか分からない
この違和感は、
「忙しいから」「立場が上がったから」
そんな単純な理由では説明できません。
そして多くの管理職は、
ここで一つの結論に辿り着いてしまいます。
「自分の何かが足りないのではないか」
評価や上司対応がしんどくなるのは「能力不足」ではない
最初に、はっきりさせておきたいことがあります。
評価面談がしんどい。
上司対応が苦しい。
それは あなたの能力や努力の問題ではありません。
なぜなら、
同じように優秀で、誠実で、現場を分かっている管理職ほど、
この違和感を強く感じているからです。
問題は、
管理職が置かれている「評価の構造」そのものにあります。
一般職と管理職では「評価の前提」がまったく違う
一般職の評価は、比較的シンプルです。
- やるべき仕事が明確
- 成果物が分かりやすい
- 頑張りが見えやすい
だからこそ、
「何をすれば評価されるか」が体感的に理解できます。
しかし、管理職になると話が変わります。
- 成果が間接的になる
- 数字や結果は、複数要因の掛け算になる
- 自分の頑張りと結果が直結しない
ここで多くの管理職が、
評価のルールが変わったことに気づかないまま、
同じ頑張り方を続けてしまうのです。
上司が見ているのは「頑張り」ではなく「構造」
管理職の評価で、
上司が見ているものは何か。
それは、
- どんな判断をしたか
- どんな前提で動いているか
- 組織をどう設計しているか
つまり、
結果そのものより「考え方と構造」です。
しかしこの評価軸は、
はっきり言語化されないことがほとんどです。
だから管理職は、
- 「何を期待されているのか分からない」
- 「評価基準が曖昧に感じる」
- 「上司の機嫌や解釈に左右されている気がする」
という不安を抱え続けることになります。
評価面談で噛み合わなくなる本当の理由
評価面談がしんどい最大の理由は、
事実の認識がズレているからです。
あなたはこう考えています。
- 現場は回っている
- トラブルも対応している
- 部下も育ってきている
一方、上司はこう見ています。
- 判断が後手に回っていないか
- 組織として再現性があるか
- この人に任せ続けて大丈夫か
どちらも間違っていません。
ただ、見ている次元が違うのです。
「頑張っているのに評価されない」が一番危険な状態
ここが、最も重要なポイントです。
「頑張っているのに評価されない」
この状態が続くと、管理職は次の罠にハマります。
- もっと頑張れば評価されるはず
- もっと抱えれば結果が出るはず
- もっと完璧にやれば認められるはず
結果として、
- 判断が遅くなる
- 任せられなくなる
- 視点が下がる
つまり、
評価されない動き方を、さらに強化してしまうのです。
上司対応が苦しいのは「説明の仕方」がズレているから
上司との会話が噛み合わない管理職には、共通点があります。
それは、
「事実」を説明しているのに、「構造」を語っていないこと。
- 何をやったか
- どれだけ忙しかったか
- どんな対応をしたか
これらはすべて事実です。
しかし、上司が知りたいのは、
- なぜその判断をしたのか
- 他の選択肢は何だったのか
- 次はどう再現できるのか
ここが語られない限り、
評価は上がりません。
管理職の評価は「成果」ではなく「安心感」
少し厳しい言い方をします。
管理職が評価されるかどうかは、
上司が安心して任せられるかどうかです。
- 判断の軸が見える
- 考え方が予測できる
- 任せても大崩れしない
この安心感があると、
多少の失敗は評価を下げません。
逆に、
どれだけ頑張っても、
この安心感がなければ評価は伸びません。
まとめ:あなたが苦しかった理由は、ここにある
評価がしんどい。
上司対応が苦しい。
報われていない気がする。
その正体は、
- 能力不足でも
- 努力不足でも
- 向いていないからでもない
「評価される視点」と「頑張り方」がズレていただけです。
ここに気づけた時点で、
あなたはもう一段上に進む準備ができています。
次にやるべきことは、
もっと頑張ることではありません。
「管理職として、どう見られるか」を設計することです。

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