自己開示

メンバーと協力しながら仕事を進めるにあたり、お互いのことが良く分かっている関係の方が効果的に実行できる。このメンバーとの関係性を良くする(関係性を高める)には自己開示をすることで自分がどのような人間か分かってもらうところから始めるのが有効。

この記事が皆さんにとって「メンバーとの関係性」を高めるきっかけになれば幸いです。

自己開示とは

自分自身のことを素直に相手(メンバー)に伝えることであるが、単なる自己紹介ではなく、「メンバーの人となりを知るために、自分がどういう人間であるか」を伝える。

新しく組織に加わったメンバーや今より更に関係性を良くしたいと考えるメンバーに対し、自分の価値観や経歴、過去の経験、気にしていることなどを伝える。

多くの場合、これは緊急性を要するものではないため、ある程度時間をかけてじっくり、ゆっくり関係性を高めていくことも考慮する。

自己開示とは

メンバーの人となりを知るために自分がどういう人間かを伝える

焦らず時間をかけて分かり合っていくことも考慮

自己開示の方法

「関係性を高める」とは、言い換えれば「相手との関係性を構築する」ことである。

「相手との関係性を構築する」ためには相手とのコミュニケーションをとることであり、人間のコミュニケーション方法としては、やはり相手との会話がもっとも重要となる。

相手との会話であるため、自分の独り言では会話は成り立たないため、相手の取りやすいところにまずは自分からボールを投げることで会話のキャッチボールが成立する。

準備

自己開示を行うためには面談が有効である。ある程度開放感があり、落ち着いて話せるような場所が望ましい。

また、面談前に相手の情報を仕入れておくことも非常に有効である。

会社組織で近しい関係であれば、事前情報として経歴書や人事情報、採用時の評価や家族構成や誕生日、出身地などパーソナル情報も入手できるはずである。

事前に調べると聞くと、昨今では個人情報が云々と言われそうでもあるが、一緒に働くメンバーの情報であるし、面談の中で共有できる情報であると考えれば事前確認程度といえるのではないだろうか。

このような情報を事前に確認し、自分自身との共通項目があれば話のネタにもなる。

生まれた場所が近い、学生時代の過ごし方が似ている、好きなこと、趣味、喜怒哀楽のポイントなど。

この情報については、実際の面談の中では、先に聞いているよと伝えることで相手には自分に対して興味を持っている人間だと伝えることができるし、あえて知らないふりで質問として答えやすい状況を作り出すなどタイミングや相手との関係性で使い分けることもできる。

目的

自己開示の面談は、相手とコミュニケーションをとることで人となりを知ることが目的である。これは、相手にとっても同じことであり、相手に自分のことを知ってもらうことである。

自己開示といっても自分のプレゼンではない

面談の進め方

相手とのコミュニケーションにより人となりを知るため、まずは、会話の中で共通の話題を探すのがメインとなる。

相手の個人的な事でも良いし、相手が自慢したいこと、逆に自分が自慢できるような話など、しゃべりながら、聞きながら自分のことを伝える。

進め方の基本はキャッチボールであり、どちらか片方の一方通行ではなく、自分のことをどう伝えるのかを考えて相手に渡し、相手の返しをしっかり受け止める。

会話の盛り上がりの度合いによってフランクな感じで接するなどコミュニケーションの強弱を意識することも大切である。

立場によっては言えること言えないこと、言ってはいけない発言など難しい場面もあると思うが、相手のことを理解して臨むことを忘れないようにして進めるとよい。

コミュニケーションが取れてきたら、その人の喜怒哀楽を提示してもらうように促す。

これに対しては、まず自分自身の喜怒哀楽がどのような点であるかを参考事例として紹介することで相手が話しやすい、相手の提示を促すことができれば自分のことを自然と開示できる

自己開示の方法

自分自身の喜怒哀楽を見せつつ相手の喜怒哀楽を聞き出す

自己開示の手段と目的がちぐはぐにならないように注意

まとめ

いかがでしたでしょうか。「自己開示」とは何か、どのように進めればよいかをお分かりいただけましたでしょうか。

自己開示をすることでメンバーとの関係性が高まり、日々の仕事に対する姿勢や組織力の向上に繋がることを願っています。

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