1. 再発防止策を決めたのに、なぜ繰り返されるのか
なぜなぜ分析を行い、
再発防止策も決めた。
それでもしばらくすると、
同じようなミスが起きる。
この経験はないでしょうか。
- 手順を作った
- ルールも明確にした
- 周知もした
それなのに守られない。
このとき多くの現場では、
こう考えます。
「ルールを守っていない人が悪い」
しかし、本当にそうでしょうか。
2. 守られないルールには理由がある
結論から言います。
守られないルールは、守れない構造になっている
これは非常に重要な視点です。
人は基本的に、
「守ろう」と思って仕事をしています。
それでも守られないのは、
構造に無理があるからです。
3. 再発防止策が形骸化する3つの原因
多くの現場で共通する原因はこの3つです。
① 現場の実態と合っていない
例えば、
- 作業時間が足りない
- 手順が複雑すぎる
- 現実的に実行できない
この状態では、
ルールはあっても使われません。
② 手間が増えるだけになっている
再発防止策としてよくあるのが、
- チェック項目の追加
- 承認フローの増加
しかしこれが増えすぎると、
どうなるか。
作業負荷が上がり、形だけになる
チェックを“こなす作業”になり、
本来の目的が失われます。
③ 意味が理解されていない
ルールは作っただけでは機能しません。
- なぜ必要なのか
- 何を防ぐためなのか
これが理解されていないと、
優先順位が下がるのです。
4. 「決めること」と「使われること」は別
ここが最も重要なポイントです。
再発防止策は「決めた瞬間」がゴールではない
むしろスタートです。
本当に見るべきは、
- 現場で使われているか
- 実行できているか
- 継続されているか
つまり、
運用できているかです。
5. 有効な再発防止策の条件
では、守られる再発防止策とは何か。
ポイントは3つです。
① 誰でもできる
特定の人しかできない方法は、
必ず崩れます。
② 手間が増えすぎない
理想は、
「やった方が楽」
になることです。
③ 現場にフィットしている
実際の作業の流れに
自然に組み込まれていること。
6. 管理職がやるべきこと
管理職の役割は明確です。
ルールを作ることではなく、使われる状態を作ること
そのために必要なのは、
「現場を見ること」です。
- 実際に使われているか
- 無理がないか
- 形だけになっていないか
ここを確認し、
必要であれば修正する。
7. 再発防止は“改善し続けるもの”
再発防止策は、
一度作ったら終わりではありません。
- 実行 → 問題発見 → 修正
このサイクルを回すことで、
初めて機能します。
つまり、
再発防止策そのものも改善対象
なのです。
8. 組織が強くなる考え方
ここまで来ると、
組織の考え方は大きく変わります。
- 守らない人を責める →

- 守れない構造を疑う →

この視点がある組織は、
確実に強くなります。
9. 最後に
再発防止策が守られないとき、
問題は人ではありません。
仕組みが現実に合っていないこと
ここに向き合えるかどうかで、
組織の質は大きく変わります。
そして、
- 誰でもできる
- 無理なく続く
- 自然に守れる
この状態を作れたとき、
同じミスは確実に減っていきます。
再発防止・仕組み化を深く学びたい方へ
■ なぜなぜ分析 実践編
真因にたどり着くための具体的な思考プロセスが理解できます。

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